雅楽曲

最萌えは「春鶯囀(しゅんのうでん)」です。「鶯」の火の並び、「囀」の車の並びとが続くのは、ごちゃごちゃした印象を与えかねないのにそうならないのは、「鶯」が横の並び、「囀」が縦の並びだからでしょうか。「春」という、シンプルな字形も一役買っていると思います。春鶯囀一具*1の、「遊聲/序/颯踏/入破/鳥聲/急聲」も合わせてお楽しみください。この場合、「声」は「聲」の方が萌え度が高いです。「仙遊霞(せんゆうが)」も捨てがたいのですが、これはちょっと狙い過ぎ。「仙」という漢字は使いどころを間違えると、あざとくなるので注意が必要です。「皇」「雅」なども同様です。これらは単体で萌えられる漢字なので、その分、パートナーを慎重に選ばないと失敗した時に萎え度が大きくなってしまいますから。そこに来て、「八仙(はっせん)」はなかなか。クールアンドビューティーです。
語感で選ぶなら「相府蓮(そうふれん)」がいちおし。ややもすれば、ただ柔らかな印象で終わりそうなところを、「れん」という音がピリッとまとめているところが良いですね。ら行は垢抜けた感じ、そこに「ん」を合わせるといっそう小洒落た響きになるのです。と思います。
……雅楽って、キーワードになってないのね。(´・ω・`)ショボンヌ

*1:雅楽の曲で、楽章構成に欠けがなく、序・破・急などのあるべき楽章を完備していること。-大辞林